第43話 汚された救世主 感想



陰陽大戦記というのは珍しい作品で、
無印メダロットメダロット魂の変遷の構図を
3クール目以降において徐々に繰り広げていっているのである。
伏線回収回で雰囲気の違うお遊びをするなど、
完全に新規参加組と初期スタッフとの
統率が取れていないような気がするがよく分からない。
ボボボーボ・ボーボボでJの回を担当した脚本家が
渚のゴールドラッシュの回や、前回であまり前2クールの
雰囲気を継承していない話を書いているのは寧ろ意図的とさえ思えるが……


雰囲気を変えるのは別に構わない。
発明BOYカニパンも超になって、離れていくファンよりも
新たに獲得できたファンのほうが多かったらしいので
手法としては「あり」だと思う。
ただ、その変化までのプロセスを短い期間に詰め込みすぎて
ちょっと厳しいことになっていて、批判意見が少なくない。
かといって、冒険王ビィトくらいまで引き伸ばしすぎるのも
それはそれで批判を食らっている訳で、
何と言うか木曜6時台は「天は二物を与えず」を地で行っているような感じがする。
勿論、アニメを含め芸術作品ってのはみんなそういうところを持っているのだが……


伏線回収回ということで、今回は設定関係の事実が
明らかになった……のかはまだ微妙なところだが、
流石にここまで来て神流も嘘をついていたということになった場合は
ウツホは今川版鉄人28号におけるビッグファイヤになってしまう
可能性が大なので、……やはり微妙である。


「ユーマが天流の伝承を何でこんなに簡単に信じてるのか」
とか色々ツッコミ所もあるが、
最早脚本ごとにいろいろなものが乖離していると割り切り、
最終的な判断や評価が出せる段階まで考察は待ったほうがいいかもしれない。


しかし、ここでリナの巫女伏線や、
先生の妖怪伏線が何故か活かされているのは訳が分からないw
っつーかリュージとリナよ、両親はどうした?